信仰別・ご利益別 神社ガイド

香椎宮(かしいぐう)


香椎宮 幣殿と本殿

画像引用;ウィキペディアより

福岡市の安産の神社、香椎宮

福岡市の安産の神社とされる香椎宮は、旧官幣大社で、四柱に仲哀天皇、
神功皇后、応神天皇、住吉大神を御神体とし、今は仲哀天皇、神功皇后を
主祭神としています。

 

香椎宮は、西征中にこの地で急逝した仲哀天皇の霊を祀るために、
神功皇后が祠を建てたのが起源とされ、昔は香椎廟と言われていました。

 

朝廷や武家の崇敬が篤く、伊勢神宮、気比神宮、石清水八幡宮と共に
本朝四所と呼ばれ、将軍家、福岡藩主の造営、修築が行われました。

 

神功皇后は神の子を産む聖母として知られており、母子信仰と
結び付いたため、香椎宮は安産の神社として参詣される方が多いです。

 

また、香椎宮周辺に「不老水」という霊泉があり、300歳まで長生きして
天皇に仕えたと言われる武内宿禰(たけのうちすくね)が
掘ったという言い伝えがあります。

 

日本三大名水とされ、明治維新まで、
毎年御神木の綾杉の枝と一緒に皇室の献上品とされていたそうです。

 

新古今集の和歌にも詠まれた香椎宮は、その由緒から
安産の神社としてだけでなく、参詣者の崇敬を集めています。