画像引用;ウィキペディアより
天神信仰と菅原道真
天神信仰における祭神は、菅原道真です。
元々、天神とは特定の神様を表す言葉ではありませんでした。
しかし、菅原道真が火雷天神と呼ばれるようになった事が、雷神信仰に結びつき、天馬大自在天神という神様の称号を得た事によって、菅原道真の神霊に対する信仰を天神信仰と呼ぶようになったとされています。
菅原道真が、藤原時平によって左遷された大宰府の地で亡くなった後、京の都では様々な災害が起こり、疫病が流行りました。
また、左遷に関わった藤原氏の人々が負傷したり死去したりした事も重なって、これらは全て菅原道真の怨霊の仕業であるという噂が流れたのです。
この噂は、京の都の貴族達には恐怖を与えましたが、農民達にとってこの噂は恐怖ではなく、水田に必要な雨を授けてくれる雷神と受け止められ、稲の実りの神様、恵みの神様として広く信仰されるようになりました。
こうした雷神への信仰こそが、天神信仰の始まりと言えるでしょう。
さらに、天神信仰は文学、書道、詩歌、芸能の神様としても全国に広がっていきました。
そして、全国様々な場所に天満宮が建立されるようになったのです。
天神信仰(てんじんしんこう)は、平安時代に活躍した学者・政治家の
菅原道真(すがわら の みちざね)を「天神様」として畏怖・祈願の対象とする神道の信仰のことです。
本来、天神とは国津神に対する天津神のことであり特定の神の名ではなかったのですが、
陰謀により大宰府に左遷されて死去した後、都では不慮の事件が多発しました。
そのため人々は、
道真公は神だったと見るようになり、その怨霊を鎮めるため、大宰府と京都に天満宮を創建。
無実の罪に泣く人を助ける神へと発展し、学問の神として崇敬を集めているます。
神名:菅原道真公