徳川家の天神信仰の湯島天満宮
東京都文京区にある湯島天満宮は、湯島天神の名で広く知られています。
天之手力雄命と菅原道真が祭神である事からも、天神信仰が行われている事がわかるでしょう。
458年に天之手力雄命を祀った事が、湯島天満宮の始まりであり、1355年に菅原道真を文道の大祖として共に祀る事となり、天神信仰が行われるようになりました。
そして1590年には江戸城に入る徳川家康が、泰平の世が長く続き、文教が賑わうよう、菅原道真を仰いだとされる、大変歴史ある神社です。
1703年には火災で全焼してしまいましたが、翌年に将軍徳川綱吉が金500両を寄進しており、徳川家が厚く天神信仰を行っていた事がうかがい知れます。
1995年に新たに造営された湯島天満宮の新社殿は、本殿と参拝を行う為の拝殿を幣殿で結んだ、権現造によって造られています。
また、日本の伝統である木の文化を象徴するように、全てが木造である事が新社殿の特徴です。
新社殿には、樹齢250年と言われるような木曽檜が使用されています。
湯島天満宮は、東京都文京区にある神社で、
徳川家康が[泰平永き世が続き文教大いに賑わうように]と篤く信仰した神社です。
湯島天満宮は、通称湯島天神と呼ばれ旧称湯島神社です。
旧社格は府社で、現在は神社本庁の別表神社となっています。
古来より江戸・東京における代表的な天満宮であり、学問の神様として知られる菅原道真公を祀っているため受験シーズンには多数の受験生が合格祈願に訪れますが、普段からも学問成就や
修学旅行の学生らで非常な賑わいを見せています。
また、境内の梅の花も有名で、
この地の梅を歌った「湯島の白梅」(1942年)は戦中時の歌として大ヒットしました。
長野県長野市に湯島天満宮の分社があります。